ただいま?

石巻で知り合った女性が「1週間ボランティアをして一旦東京に帰った時、あまりにも空気が違ったので戻ってきた」と言っていたので、東京に帰ったらどんなことを感じるのかドキドキしてたけど…あまりにも世界が違うというか、もう別の国の出来事みたいで、夢でも見ていたような気になってくる。
頬に吹き付ける粉塵、道ばたの瓦礫、夜道の暗さ。あんまりたくさん外国に行ったことないけど、インドのバラナシあたりの雰囲気を思い出した。ほんとに世界が違うから、「忘れない」ために被災地からの距離を普段の生活と同時に自分の身体に染み込ませておくことは、けっこうな決意がいるなあと思った。
石巻の人達は、液状化地盤沈下した土地に住み続けられるのかわからない不安を抱えたまま、流れ込んだ泥をかき出し、瓦礫を片付けている。わたしは放射能が不安だから、自分より大変な人を手伝って不安を忘れようとしてる。東京は放射能だけだけど、東北は地震津波の爪痕に放射能の闇が被さってる。
ほんとうは今作りたい作品があるけど、自分の身の回りのことだけやってるとどうしても放射能が怖くて、なにもやる気が起きなくなる。被災地で具体的な支援をすることは、たとえシャクトリムシの一歩でも、弱虫なわたしが前を向くために必要なことなんだと思う。



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家に帰ったら、y君がリンゴと薔薇を用意してくれていた。
きれいな部屋、やわらかなベッド、やさしい包容
これが全部わたしのものだというのが信じられなかった。
いままで埃にまみれて固い床の上で寒さに震えていた現実とのギャップに、どちらかが夢なのか疑ってしまう。
でもどちらも現実で、陸続きで日帰りできる距離の出来事。

【PB石巻感想】

石巻でのお手伝いはこれからも続けていくとして、ピースボートでの活動の感想をちょっとまとめ。毎朝やるラジオ体操はインターナショナルチームの調子っぱずれの動きが愉快です。

PBは石巻市中央を中心に支援活動の成果を上げていて、市民のみなさんにも信頼されている。町で清掃や番台をやっていても、沢山の感謝の言葉を頂いた。今までのボランティア参加者で、観光気分で来ていた人もいたようだけど、わたしが参加した期間はそういうトラブルは聞かなかった
みんなそれぞれの思いを持って誠実に活動していたと思う。きちんとパッケージされたツアーを期待していた人は不満もあったみたいだけど、被災地にそんな期待をする方が間違いで、PBは少ないスタッフと限られた状況の中で、ほんとにうまくオペレーションをして成果を上げていた
現場責任者(AD、LL)はボランティアの長期滞在組がやることになっていて、私はお風呂班のADをやっていた。朝晩のADLL会議の雰囲気は復興支援というより街作りに近い情熱を感じた。みんな現場の状況に臨機応変に対応してミッションをクリアしていくことを真剣に楽しんでた
スタッフも参加者も曲者が多く、それぞれの話を聞くのも楽しくて、そんな仲間が日常生活から離れて東北の復興という一つの目標のために力を合わせるというのは、ちょっと漫画やゲームの世界のようで、とても魅力的だ。それはPBだけじゃないし、専修大に沈没する人も多いと思う
ただ、PBは大所帯で組織的に活動しているので、小回りが利かないのが難点。細かいニーズへの対応や、個人(被災者)と個人(ボランティア)の繋がりが薄いので、どこかで偽善というか薄情というか、後ろめたい気持ちが生まれてしまう。
PBでの活動の成果はすごいけど、個人個人の手応えは少ないかもしれない。そういう手応えのない一歩を重ねていくしかない。1週間というしばりがあって、普通に働いている人は参加し難いかもしれないけど、その分参加者を守っている部分も多いので、もっと沢山の人に参加してほしい
わたしが次回からPBじゃなく個人で石巻に行こうと思っているのは、1週間というしばりがあると動き難いからというのと、現地で知り合ったひと達にダイレクトにお手伝いしたいから。PBはがんばっているしお世話になったので、これからも応援したい。

【PB石巻5/7】

一旦帰るだけなので湿っぽいお別れはなしです。女将さんの椿紅茶を飲んで出発。行ってきます! http://twitpic.com/4udmf1


宇都宮のSAで餃子ドックとレモン牛乳ソフトを食べる堪能っぷり。
手洗いと消毒と日焼けで手があかぎれガサガサ。手だけ確実に10歳は老けてる。
\東京到着/
家に帰るまでがボランティアです。

【PB石巻5/6】

朝礼でびっくりしたこと。ピースボートボランティアの参加者数。4月最後の週の第5陣は約200人。ゴールデンウィーク中の第6陣は約500人。明日からの第7陣は180人。再来週の第8陣は、現時点で80人しか集まってないらしい。えっ
これが被災地の人たちが一番恐れてる「忘れられる」ってことなのか…。忘れるのは生きるための大切な機能だけど、こんなに早く減るなんて…。PBが石巻で一番大きなボランティア団体だと考えると、同じ比率で全体の数も減ってるんだよね、たぶん…
取り敢えず今日でピースボートの仕事は最後。あんまりにも何もやりきれてないし離れ難いから、また来るって決めて切なくならないようにした!もう!全然終わんないんだもん!まだまだこれからなんだもん!月1目標で通う。あ、次からは個人で。わたしは忘れない。忘れられない。

http://yurumichan.tumblr.com/post/5323995264/may-6-2011-ishinomaki-city-http-ht-ly-4pupb

【PB石巻5/5】

石巻専修大学テント村 http://twitpic.com/4tfyfw


\菖蒲湯/ということで長湯される方が多く、時間を延長しての営業でした。満員御礼!…と言っても家でお風呂に入れない人の為のお風呂だから、本当は入浴者数が減る方がいい。でも喜んでもらえてよかった。石巻では軒下にも菖蒲を差すhttp://bit.ly/mFfqus
明後日帰るけど、仕事は明日まで…去りがたい…。でも「働く」ということの意味について心の深いところで揺さぶられたから、気持ちを整理するためにも一旦帰らなきゃ。…東京かぁ…今までの生活がうそみたいだ。帰ったら何を感じるんだろう…
もやもやしてたらスナイパーに狙われていた。 http://twitpic.com/4tpvvo

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まもりたいものがある それは生命(いのち)のいとなみ 豊かな自然  つたえたいものがある それは先人の知恵 郷土の誇り  たいせつにしたいものがある それは人の絆(きずな) 感謝のこころ  わたしたちは石巻で生きてゆく 共につくろう 輝く未来」――石巻市民憲章

【PB石巻5/4】

ちょっと早く出発してコンビニでコーラゲット!!し、しみる…!


東北唯一の縄師に縛って頂く。 http://twitpic.com/4t95sm


医療支援で来られた先生に頂いた葛根湯のお陰で、体調だいぶよしです。ボランティアの一番の仕事は自分の身体を守ることですね。日中汗ばむ陽気でも、日が陰り始める4時頃から急に冷え込む。とうほぐ油断大敵。
お風呂の向かいに気になる雰囲気の建物があったのだけど、なんと現役のピンク映画館ということが判明!その名も 日活パール☆お風呂常連のおじさんが映写技師だったとは…。朝ちょっと中を見せて頂いた http://twitpic.com/4t9aol
新作が買えないから古いフィルムを繰り返し上映してて、津波の時は常連さん3人だけ。上映中に揺れて映写機も壊れて、フィルムもたくさん水没しちゃったんだって。 http://twitpic.com/4t9ewc
上映再開の目処は立ってないけど、廃館にはしないみたい。うわあ、盛り立てたいなぁ!いい雰囲気なんだよう。全体の写真は撮りそこなったけど…明日撮ろう。なんかほんとに…魅力的な町です。 http://twitpic.com/4t9izc
\明日は菖蒲湯です/ http://twitpic.com/4t9ky6


あれっ縄師とかピンク映画とかわたし特定のワードに反応しすぎじゃね
わたしの心から加齢臭がする

【PB石巻5/3】

今日は風邪でぼんやり。お風呂の担当になってのんびりマンネリになるかと思いきや、いろんな思いや感じたことは身体動かしてた頃よりどんどん増えてて、降り積もってるんだけど、うまく咀嚼できないでいる。頭がずっと忙しいみたい。なので今日は写真をツイート。
お花で色水を作ろう http://twitpic.com/4ssys0
ピーピーまめの花は赤いのになんでつぶすと青になるの? http://twitpic.com/4sszu1
のんびり仲間が「またね」と言って帰ってった。うん、たぶんきっとまた逢う。この町の出会い、なんかすごい面白い。 http://twitpic.com/4st56t
そして突然やってきたモンゴルの青年(推定190cm)大食いのテニ http://twitpic.com/4st65t