【PB石巻感想】

石巻でのお手伝いはこれからも続けていくとして、ピースボートでの活動の感想をちょっとまとめ。毎朝やるラジオ体操はインターナショナルチームの調子っぱずれの動きが愉快です。

PBは石巻市中央を中心に支援活動の成果を上げていて、市民のみなさんにも信頼されている。町で清掃や番台をやっていても、沢山の感謝の言葉を頂いた。今までのボランティア参加者で、観光気分で来ていた人もいたようだけど、わたしが参加した期間はそういうトラブルは聞かなかった
みんなそれぞれの思いを持って誠実に活動していたと思う。きちんとパッケージされたツアーを期待していた人は不満もあったみたいだけど、被災地にそんな期待をする方が間違いで、PBは少ないスタッフと限られた状況の中で、ほんとにうまくオペレーションをして成果を上げていた
現場責任者(AD、LL)はボランティアの長期滞在組がやることになっていて、私はお風呂班のADをやっていた。朝晩のADLL会議の雰囲気は復興支援というより街作りに近い情熱を感じた。みんな現場の状況に臨機応変に対応してミッションをクリアしていくことを真剣に楽しんでた
スタッフも参加者も曲者が多く、それぞれの話を聞くのも楽しくて、そんな仲間が日常生活から離れて東北の復興という一つの目標のために力を合わせるというのは、ちょっと漫画やゲームの世界のようで、とても魅力的だ。それはPBだけじゃないし、専修大に沈没する人も多いと思う
ただ、PBは大所帯で組織的に活動しているので、小回りが利かないのが難点。細かいニーズへの対応や、個人(被災者)と個人(ボランティア)の繋がりが薄いので、どこかで偽善というか薄情というか、後ろめたい気持ちが生まれてしまう。
PBでの活動の成果はすごいけど、個人個人の手応えは少ないかもしれない。そういう手応えのない一歩を重ねていくしかない。1週間というしばりがあって、普通に働いている人は参加し難いかもしれないけど、その分参加者を守っている部分も多いので、もっと沢山の人に参加してほしい
わたしが次回からPBじゃなく個人で石巻に行こうと思っているのは、1週間というしばりがあると動き難いからというのと、現地で知り合ったひと達にダイレクトにお手伝いしたいから。PBはがんばっているしお世話になったので、これからも応援したい。