怪獣のための映画
イメージフォーラム 作家研究連続講座vol.7
水本博之「怪獣のための映画」
怪獣達が登場する “その瞬間”のために映画を撮っています。そこに至るまでのすべては前フリです。
http://www.imageforum.co.jp/cinematheque/938/
どうやって怪獣を撮るか、またどうやって怪獣のような映画を撮るかということをいつも考えてきました。
みてきた!
実写とアニメーションを組み合わせる手法や、
友人をキャスティングして、彼らの自由さや気怠さを活かすやり方は、
人間が両手でできることに対して とても誠実なアプローチだと思った。
時間、画面、造形、レンズ、友達、作品、社会、表現…
それらに嘘をつかずかっこつけず、自分のいいと思う物と両の手に葛藤しながらも、
素直に向き合っている姿勢が観ていて清々しかった。
さっきから両手両手書いてるの自分でも不思議なんだけど
多分 展示してあった怪獣の着ぐるみや、アニメーションで使われてた人形を触らせてもらったからなんだ。
ごつごつ、ふにゃふにゃ、ざらざら、ぼさぼさ、つるつる…
実物を触ると、その手触りの面白さにドキドキした。
なんてドラマチックなさわりごこち!
つまり監督は、この感触と製作したわけだ。
映画なのに、触覚を感じるっておもしろい。
水本監督はカレル・ゼマンと実相寺昭雄がお好きということで
なるほどなあと。
あ、田中羊一監督も何本か出演してて、ふてぶてしく存在感があってよかったです。
いやあーこれからの展開がとても楽しみです。
いいもの観れた!
しかし、どこも不景気ですな。
不景気って言葉はちょっと違う。
一度死ぬんだろう、そして、新しい物が生まれようとしている。
前回の日記に少し追記。